木部地区には水鬼退治にまつわる字名が多く残っています。
1. 木部新保
第39字 爪の跡・第41字 小池・第43字 大沢・第46字 鬼後などは水鬼退治を思わせるのに
充分な地名であり、第15字 休場は鬼退治後の休み場所を意味するものと伝えられている。
2.折戸
折戸の第3字 鬼の辺・第5字 追込・第8字 大沢・第41字 喉首。
また池見の第71字追込・第69字 追込上などは鬼退治に関連した地名である。
3. 笠掛け野の笠掛け松
清永44字 土橋の北部に第48字 笠掛け野という小字名がある。その昔、清永の保珍・堀越の
月僧・辻の末政・請地の定池・木部新保の久光・広部・折戸の正藤・清兼ななど比叡山の坊衆
が水鬼退治に笠をかけて休んだところであるといわれている。大正の末期頃まで笠掛松という
大きな松の木が残っていた。
木部東にも笠掛け野の伝説がある。また、高柳の第34字は笠掛という小字名が残っている。